航空機エンジンの整備で不正な検査があった大手機械メーカーの「IHI」は社内調査の結果、エンジン部品の製造でも7000件以上の不正な検査が見つかったと発表しました。
新たに不正検査が見つかったのは、航空機のエンジン部品を製造している東京の瑞穂工場と福島県の相馬工場、それに広島県の呉第二工場の3つの工場です。
会社によりますと、ことし1月までの2年間で会社が定めた資格を持っていない従業員が検査を行ったり、検査記録の入力や押印などの不正が合わせて7138件明らかになったということです。
製造されたエンジン部品は国内外の航空会社や自衛隊の航空機などに使われているということで、会社では別の過程で同じようなチェックを行っているとして、安全性などには問題がないとしています。
IHIをめぐっては、航空機エンジンの整備で6340件の不正な検査が見つかっていて、先月29日、経済産業省から行政処分を受けています。
IHIは「極めて重く受け止め、関係者の皆様に重ねておわび申し上げます。再発防止策を確実なものとし、全社一丸となって信頼回復に努めていきたい」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB