総務省は、格安スマホ事業者がソフトバンクの回線を使って通信サービスを提供できるよう、ソフトバンクに対し格安スマホ事業者との協議を再開するよう命じることになりました。
この問題は、格安スマホ事業者の「日本通信」が、ソフトバンクが販売した端末で通信サービスを提供することができないとして、ソフトバンクに回線の開放を求めましたが、協議がまとまらなかったものです。
このため「日本通信」は、去年9月、総務省に対して電気通信事業法に基づく申し立てを行い、27日、総務省から諮問をうけた電気通信紛争処理委員会が答申をまとめました。
答申では、同じ大手通信会社のNTTドコモが、格安スマホ事業者に対し回線を開放していることを踏まえると、ソフトバンクが回線の開放を拒む理由に特段の事情は認められないとしました。
これを受けて総務省は近く、ソフトバンクに対し格安スマホ事業者との協議を再開するよう命じることになりました。
今回の答申についてソフトバンクは「詳細は確認中ですが答申の内容は真摯(しんし)に受け止めます」とコメントしています。
現在、格安スマホ事業者のほとんどがNTTドコモの回線を使って通信サービスを提供しており、今後、ソフトバンクの回線も利用できることになれば、格安スマホの普及が一段と進むことになりそうです。
-- NHK NEWS WEB