週明けのニューヨーク株式市場は、墜落事故への対応から主力機の大幅減産を発表したボーイングの株価が大きく値下がりしたことから、ダウ平均株価は、先週末に比べて下落しました。
週明け8日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて83ドル97セント安い、2万6341ドル2セントでした。これは、ダウ平均株価を構成するアメリカの航空機大手ボーイングが大幅に値下がりしたことが主な要因です。
ボーイングは、インドネシアとエチオピアで起きた墜落事故の影響で、主力の737MAXの納入が停止していることなどを受けて、当面、事故への対応に注力するとして、先週末、737型機の製造を月間52機から42機に大幅に減らすと発表しました。
この発表が、先週末の夕方だったことから、週明けの取り引きでは「業績への影響は避けられない」などとして、8日のボーイングの株価は、一時、先週末に比べ、5%を超える急落を記録しました。8日の取り引きを終え、ボーイングの株価は、エチオピアの事故発生前に比べて1か月で11%下落したことになります。
市場関係者は「ボーイングの業績懸念に加え、貿易をめぐる米中協議も先行きが見通しにくくなっているとして慎重な声が聞かれた」と話しています。
-- NHK NEWS WEB