深刻な人手不足などを背景に24時間営業の在り方が問題になる中、コンビニ大手の「ファミリーマート」が、深夜の営業を短縮する実験を始める方向で調整を進めていることが分かりました。
関係者によりますと、ファミリーマートはフランチャイズの加盟店を含む一部の店舗で、6月から深夜の営業を短縮する実験を始める方向で調整に入りました。
実験は大きく2つのパターンに分かれ、1つ目は週に1回のみ月曜日の未明から早朝にかけて営業を短縮するパターンで、東京 千代田区と文京区、長崎県諌早市を中心とする地域にある110余りの店舗を対象に参加を募ります。
2つ目は毎日営業を短縮するパターンで、東京 豊島区と秋田市などを中心とする地域で140余りの店舗を対象に参加を募り、店側の希望に応じて3つの時間帯から営業を休止する時間を選べるということです。
実験の地域や時間帯を変えることで、売り上げや人件費の変化などに加えて、配送を担う運送会社や商品を納入する食品工場などへの影響も調べます。
会社としては24時間営業の原則は維持する方針ですが、実験を通じて持続可能な店舗運営の在り方を検証したいねらいがあるとみられます。
コンビニの24時間営業をめぐっては深刻化する人手不足や競争の激化などを背景に見直すべきだという声も上がっていて、最大手の「セブン−イレブン・ジャパン」も深夜営業を短縮する実験を始めています。
-- NHK NEWS WEB