世界最大規模の旅行予約サイト「エクスペディア」の日本法人などが、自社のサイトに掲載するホテルなどに対し、宿泊プランの価格がほかのサイトより高くならないよう要求していたとして、公正取引委員会は独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査に入りました。
立ち入り検査を受けたのは、
▽世界最大規模の旅行予約サイト、アメリカの「エクスペディア」、
▽オランダの「ブッキング・ドットコム」の日本法人、
▽「楽天トラベル」を運営する大手IT企業「楽天」です。
関係者によりますと、3社は自社のサイトに掲載するホテルや旅館などに対し、宿泊プランの価格がほかのサイトより高くならないよう要求していたということです。
公正取引委員会は、低い価格設定で取り引き業者を拘束する行為は独占禁止法で禁止された不公正な取引方法に当たる疑いがあるとみて詳しく調べています。
3社のほかグーグル、アップルなどIT分野の世界的な巨大企業は、情報配信や電子商取引といったサービスの基盤を握る「プラットフォーマー」と呼ばれ、市場で大きな力を持つようになっていて、公正取引委員会は国内の企業に不当な取り引きを強要していないかどうか実態調査を始めています。
楽天は「検査に全面的に協力していく所存です」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB