イギリスのEU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐる混乱が長引く中、イギリスに進出する日本企業の数が3年前より6%近く減ったという調査がまとまりました。
民間の信用調査会社、帝国データバンクによりますと、先月の時点でイギリスに進出している日本企業は1298社でした。
これはイギリスが国民投票でEUからの離脱を決めた2016年6月時点の調査と比べて82社、率にして5.9%少なくなっています。
業種別では、製造業が48社減ったほか、卸売業が35社、サービス業が8社、それぞれ減りました。
一方、金融業や不動産業は3年前より増加しました。
調査した会社は「EU離脱の混乱が長期化していることで、フランスやドイツなどに拠点を移そうと考える企業が増えている。『合意なき離脱』の可能性もくすぶっており、今後も生産拠点の移転などが段階的に進むだろう」と話しています。
イギリスでの事業をめぐっては、ホンダが2021年中に現地での自動車生産を終了することを決めたほか、日産も一部の車種の新型モデルの生産計画を撤回するなど、見直しの動きが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB