東芝は、経営再建の一環として中国企業への譲渡を決めていたアメリカでのLNG=液化天然ガス事業について、中国側から契約撤回の意向が伝えられたと発表しました。LNGの事業は、将来、巨額の損失を生むおそれがあるだけに、東芝は再建策の見直しを迫られる可能性も出てきています。
東芝はアメリカで自前で調達した天然ガスをLNGに加工してもらう契約を、アメリカの企業との間で結んでいました。
東芝が、LNGを電力会社などに販売して収益につなげる計画でしたが、販売先の確保が不透明になってきたため、去年、中国の企業「ENNエコロジカル」に事業を譲渡する契約を結びました。
しかし、東芝によりますと、この中国の企業側から契約を撤回する意向が伝えられたということです。
正式な書面による通知は4月末以降の見通しですが、東芝は、中国側との協議も含めて今後の対応を検討するとしています。
東芝の経営再建をめぐっては、アメリカのLNG事業が将来、巨額の損失を生むおそれがあるため、その取り扱いが大きな焦点になっていただけに、東芝は今後、再建策の見直しを迫られる可能性も出てきています。
-- NHK NEWS WEB