加工食品などの原料として広く使われている「パーム油」をめぐって食品メーカーなどが新たな団体を設立し、森林破壊を引き起こさないように配慮した取り組みを進めていくことになりました。
「持続可能なパーム油ネットワーク」というこの団体は、食品メーカーや流通大手といった18の企業などが参加して11日に発足し、都内で会見を開きました。
アブラヤシから採れるパーム油は、加工食品や洗剤などの原料として広く使われていますが、主要な生産国であるインドネシアやマレーシアでは農園開発による森林破壊が起き、使用する企業側の責任が問われているということです。
このため、原生林を伐採しないなど環境に配慮して作られたパーム油を国際的に認証する制度が設けられているということで団体では今後、この認証を受けたパーム油の使用を日本企業に呼びかけるということです。
団体に参加するイオンの三宅香執行役は会見で、「アジアの企業として積極的にこの問題に取り組まなければならないと考えている。メーカーやNGOなどと手を取り合っていきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB