大学生の採用面接が6月に解禁されるのを待たずに、今月1日の時点で、すでに企業から内定を得た学生の割合が22%余りに上ることがわかりました。調査を行った会社は「企業の採用活動の前倒しが一段と進んでいる」としています。
この調査は、人材サービス大手の「リクルートキャリア」が来年春に卒業する全国の大学生を対象に行い、およそ1000人から回答を得ました。
企業の採用面接は経団連のルールに沿って6月に解禁されますが、調査結果によりますと、そのふた月前の今月1日時点で、すでに企業から内定を得た学生の割合は22.2%でした。
これは、去年の同じ時期を1.7ポイント上回っています。
内定率は、企業で仕事を体験する「インターンシップ」を経験した学生のほうが高くなる傾向にあり、今月1日時点での経験者の内定率が27.3%だったのに対し、未経験者は13.7%でした。
調査を担当したリクルートキャリアの増本全さんは、「経団連に加盟していない企業を中心に10連休前に内定を出そうという動きが見られる。人手不足が深刻化する中、企業の採用活動の前倒しが一段と進んでいる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB