東京23区などを営業地域とするタクシーの初乗り運賃が、今月30日から引き下げられますが、国土交通省などによりますと、ほぼすべてのタクシー会社が初乗り運賃を、およそ1キロまで410円で届け出ました。
東京23区と三鷹市、武蔵野市を営業地域とするタクシーの初乗り運賃は今月30日から、今の2キロまで700円から730円が、1.052キロまで380円から410円に変更されます。
国土交通省によりますと、この地域で営業する331のタクシー会社のうち、328社が、初乗り運賃を上限の410円で届け出ました。
このほか、2社が400円で、1社が380円で届け出たということです。
タクシーの台数に占める割合で見ると、初乗り運賃が410円となるタクシーが全体の99.1%に上り、400円は、0.4%、380円は0.5%となります。
一方、個人タクシーの業界団体によりますと、個人タクシーもほとんどが初乗り運賃を410円で届け出ました。
東京ハイヤー・タクシー協会の川鍋一朗会長は27日の記者会見で、「お年寄りの通院や子どものいる世代の交通手段として、今まで以上にタクシーを利用してほしい」と期待感を示しました。
国土交通省は新しい運賃では、おおむね1.7キロまでは、これまでより値下げになりますが、6.5キロを超えると逆に、値上げになるとしています。
-- NHK NEWS WEB