アメリカのワシントンで開かれていたG20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議は、日本時間の13日未明、閉幕しました。議長国の日本は、貿易摩擦の背景にある経常収支の不均衡の是正に多国間で取り組む重要性を訴えました。
ワシントンで開かれたG20は、日本時間の13日未明、2日間の議論を終えて閉幕しました。
今回のG20は、日本が議長国となる6月の大阪サミットに向けた初めての閣僚級の会議で、2日目の議論で日本は、貿易摩擦の背景になっている経常収支の不均衡の問題を主な議題に取り上げました。
そして、2国間の貿易赤字だけでなく、サービス収支なども含めた経常収支全体の問題と位置づけ、各国が経済の構造改革を進めるなど、協調して是正に取り組むよう呼びかけました。
会議のあと、共同議長として記者会見した麻生副総理兼財務大臣は、世界経済について、「世界経済は減速し、下向きのリスクがあるが、ことし後半にかけて緩やかに持ち直すという見通しで一致した」と述べました。
そのうえで、経常収支の不均衡の是正については、「今回、各国に提案した段階だ」として今後、議論を深める考えを示しました。
このほか会議では、世界的に活動する大手IT企業に対する課税の在り方などを2020年までに取りまとめることも確認しました。
G20の財務相・中央銀行総裁会議は、6月に福岡でも開かれ、大阪でのサミットに向けて、残された課題を議論する方針です。
-- NHK NEWS WEB