東京都の小池知事を就任時から支え、先月、特別秘書を退任した野田数氏が、都の水道事業の関連団体「東京水道サービス」の社長に、来月1日付けで就任することになりました。
東京都の関連団体で、浄水場の管理運営や水道管の工事などを行う「東京水道サービス」は12日、臨時株主総会を開き、小池知事の特別秘書を先月末で退任した野田数氏を取締役に選任しました。
野田氏は、来月1日付けで社長に就任する予定です。
野田氏は小池知事の知事就任に合わせて特別秘書となり、一時、地域政党「都民ファーストの会」の代表を務めるなど小池知事を支えてきました。
野田氏が都の関連団体の社長に就任することについては、「天下りではないか」という指摘も出ています。
これについて小池知事は12日の記者会見で、この会社は都から委託された業務で、およそ7年間にわたってうその報告を行うといったコンプライアンス面の課題を抱えているなどとしたうえで、「いったん新しい局面に変えて、野田氏の突破力で東京の水道を改革すべきだと考えている」などと述べ、改めて天下りにはあたらないという認識を示しました。
-- NHK NEWS WEB