アメリカと韓国で次世代の通信規格5Gのサービスが始まる中、アメリカのトランプ大統領は、5Gの競争にアメリカは勝利しなければならないと強調し、アメリカの民間企業と連携して通信網の整備を急ぐ方針を発表しました。
トランプ大統領は、12日、高速で大容量の新しい通信規格「5G」についてホワイトハウスに関係者を招いて演説し、「5Gの競争にアメリカは勝利しなければならない」と強調しました。そのうえで今月アメリカと韓国で5Gのサービスが始まったことを踏まえ、通信機器をめぐる規制をさらに緩和し韓国を上回るペースで通信網の整備を急ぐ方針を発表しました。
さらにトランプ大統領は、5Gの整備を通じて300万人の雇用が創出され、5000億ドルの経済効果が見込まれるなどと述べて、5Gによる経済の活性化をアピールしました。
5Gの整備をめぐっては、アメリカ政府内で、中国の通信機器大手「ファーウェイ」の製品に安全保障上の懸念があることなどから、国家主導で整備を進めるべきだという意見が出ていました。
しかし、トランプ大統領は、13日の演説で国ではなくアメリカの民間企業が主導的な役割を担うべきだと強調し、民間企業と連携して国内に安全な5Gのインフラを構築していく決意を示しました。
-- NHK NEWS WEB