天皇皇后両陛下は13日、皇后さまが育った旧正田邸の跡地の公園を訪れ、散策を楽しまれました。
両陛下は13日夕方、東京 品川区にある旧正田邸の跡地に造られた公園を訪ねられました。
公園の名前は「ねむの木の庭」で、皇后さまが高校生の時に作詞された「ねむの木の子守歌」にちなんで名付けられました。
ここには、皇后さまが詠まれた和歌にちなんだシラカバなどの木々のほか、皇太子妃の時にイギリスから贈られた「プリンセス・ミチコ」というオレンジ色のバラなど、合わせて80種ほどの植物が植えられています。
両陛下は管理を委託されている会社の職員などから、公園内の木や花などについて説明を受けながら、10分余り散策されました。
天皇陛下は「シラカバは都心でも白いですね」などと話されていたということです。
皇后さまは職員から贈られた「プリンセス・ミチコ」など公園の植物で作られた花束を手に、ねむの木を見上げながら「ことしも花が咲くかしら」と話されたということです。
公園の周りには近所の人などおよそ200人が集まり、両陛下は手を振って応えられていました。
そして公園を出発されるときに、子どもから「さようなら」とことばをかけられると、皇后さまは笑顔で「さようなら」と応えられていました。
-- NHK NEWS WEB