日産自動車と三菱自動車工業、それにルノーは、経営トップ4人でつくる会議をフランスで初めて開きました。1人に権限が集中したカルロス・ゴーン前会長の体制に代わる合議制によって、グループの連携の強化策を具体的にどう打ち出していくかが課題です。
日産と三菱自動車、ルノーは3社のトップを同時に務めていたゴーン前会長に権限が集中していたことへの反省から、経営トップ4人を中心にグループの事業を監督する会議を新たに設けることを、先月決めました。
この会議の初めての会合が12日、パリ近郊にあるルノーの本社で開かれ、日産の西川廣人社長や三菱自動車の益子修CEO、それにルノーから会議の議長を務めるスナール会長と、ボロレCEOが出席しました。
ルノーは、集まった4人の様子を写真で公表し、「今こそ、3社連合の力は正しく評価されなくてはならず、それは私たちの手にある。未来を描けるかは私たちしだいだ」とコメントを添えて合議制への移行が進んでいると強調しています。
ただ先月も、ルノーが、日産と経営統合の交渉を進める意向とイギリスの経済紙が報じるなど資本関係をめぐる問題は残されています。
さらに、ほかの自動車メーカーは自動運転など新しい技術の開発に向けてメーカーどうしやIT企業との協力を活発に進めていて、3社が連携の強化策を具体的にどう打ち出していくかが課題です。
-- NHK NEWS WEB