アメリカの宇宙ベンチャーは、左右に広がる翼が117メートルと世界で最も長い翼を持つ飛行機の試験飛行に成功したと発表しました。
この飛行機は、大手IT企業マイクロソフトの共同創業者で去年亡くなったポール・アレン氏が創業した宇宙ベンチャーが開発した「ストラトローンチ」です。
2機のジャンボ機を横に並べたような形で、6つの大型エンジンを搭載し、左右に広がる翼は117メートルと世界最長です。
アメリカ、カリフォルニア州のモハーベ砂漠の上空で13日、試験飛行が行われ、関係者が見守る中、ゆっくりと離陸した機体は、高度5000メートルまで上昇しました。最高速度は時速304キロに達したということで、会社は試験飛行が成功したと発表しました。
会社によりますと、将来的に、機体の中央に宇宙ロケットをつけて飛び、上空で打ち上げる計画があり、来年、実際に試験を行う予定だということです。
宇宙ロケットを上空で打ち上げることによって、打ち上げが天候に左右されることがなくなるほか、大規模な発射台が必要ないため費用の削減につながるということで、ジーン・フロイドCEOは「地上からの打ち上げに代わる柔軟な手段を提供するという私たちの使命がさらに進んだ」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB