アメリカでことし1月から3月までの企業の決算発表が、15日の週から本格化します。減速傾向が見られる世界経済や株式市場の行方を見定めるうえで注目されます。
アメリカ企業のことし1月から3月の3か月間の決算発表は、今週から本格的に始まり、来月にかけてピークを迎えます。今週は、おもに金融関連の発表が続き、IT企業は来週以降に集中します。
フェイスブックとマイクロソフトが24日、アマゾンが25日、グーグルの親会社が29日、アップルが30日、などとなっています。また墜落事故が相次いだ航空機大手のボーイングは24日に予定され、業績への影響は避けられないと見られています。
今回の決算について市場関係者の間ではアメリカの政府機関の一部閉鎖が1月末まで続いた影響が出るうえ、去年の同じ時期の業績が大規模な減税効果で押し上げられていたこともあって「多くの企業で利益は減少する」という見方が多くなっています。
また投資家は米中の貿易摩擦や中国の景気減速が、アップルなど、中国とつながりの深い企業の業績にどれだけ影響しているか注目しています。
去年の年末に大きく下落したダウ平均株価は、年明け以降、値上がりに転じていますが、一連の決算発表は、アメリカだけでなく日本の株式市場や、減速傾向がみられる世界経済の行方を見定めるうえで、注目されています。
-- NHK NEWS WEB