うつ病を発症した元社員の男性に違法な長時間労働をさせたとして書類送検された大手電機メーカー、三菱電機と当時の上司について、横浜地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴にしました。
三菱電機の元社員で、神奈川県鎌倉市にある研究所で半導体レーザーの研究をしていた31歳の男性に対し、平成26年2月中旬までの1か月間、78時間余りの残業をさせたとして、労働基準監督署は、今月11日、三菱電機と当時の上司を労働基準法違反の疑いで書類送検していました。
男性は、うつ病を発症し去年6月に解雇され、長時間の残業がうつ病の原因だとして労災認定されていました。
これについて横浜地方検察庁は、27日、「起訴に足りる証拠を集めることができなかった」として、嫌疑不十分で不起訴にしました。
-- NHK NEWS WEB