富山県と長野県を結ぶ北アルプスの山岳観光ルート、「立山黒部アルペンルート」が15日に全線で開通しました。しかし、悪天候のため、観光名物の雪の壁「雪の大谷」を歩くイベントは中止になりました。
立山黒部アルペンルートは、富山県立山町と長野県大町市をロープウエーなどで結ぶ、37キロ余りの山岳観光ルートです。
今月10日の部分開通のあと、さらに除雪を進め、15日に全線で開通しました。
しかし、午前中から吹雪となり、標高2450メートルの観光拠点「室堂」に向かうバスは運休になりました。
また、除雪でできた雪の壁「雪の大谷」を歩いて楽しむイベントも中止となり、訪れた観光客たちが残念がっていました。
それでも雪を少しでも見ようと、ルート途中の標高977メートルの美女平にケーブルカーで向かった観光客は、雪の前で写真を撮ったり雪玉を作ったりして楽しんでいました。
タイから訪れた男性は「今回は残念でしたが、もう一度来てみたい」と話していました。
立山黒部アルペンルートの運営会社では、ことしは10連休もあり、去年を上回る100万人の利用を目指しています。
-- NHK NEWS WEB