日本を訪れているイギリスのハント外相は、NHKの単独インタビューに応じ、「非常に不安定で何が起こるかわからない世界において、イギリスと日本は緊密に連携していくべきだ」と述べて、EU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐり混迷する中、日本との関係を重視していく姿勢を強調しました。
日本を訪れているイギリスのハント外相は15日、都内でNHKの単独インタビューに応じました。
この中で、ハント外相は、EUからの離脱の期限がことし10月末まで延期されたことについて、3年前の国民投票で示された民意を実現するため、できるだけ早期の離脱を目指すと訴えました。
そして、「イギリスとEUの法的な関係が変わっても、外向きで、国際感覚のあるイギリスの根幹は変わらない」としたうえで、「非常に不安定で何が起こるかわからない世界において、イギリスと日本は緊密に連携していくべきで、両国はこれまでになく強い結び付きがある」と述べて、安全保障面などさまざまな分野において日本との関係を重視していく姿勢を強調しました。
さらに、イギリスに進出している日本企業を中心に、先行きへの不安が広がっていることについては、「イギリス政府も議会も合意なき離脱を望んでいない。混乱がないスムーズな離脱になる見通しなので、日本企業にも安心してもらえると思う」と述べ、日本との経済関係をさらに強化していきたいという考えを重ねて示しました。
-- NHK NEWS WEB