電子部品大手の「日本電産」は、電気自動車向けの部品などに強みを持つ「オムロン」の子会社をおよそ1000億円を投じて買収し、自動車関連の事業の強化を図ることになりました。
発表によりますと、日本電産はオムロンの子会社で、自動車関連の電子部品などを手がける「オムロンオートモーティブエレクトロニクス」のすべての株式を取得すると発表しました。
買収金額はおよそ1000億円で、ことし10月末ごろに取り引きを終える予定だとしています。
買収する会社は、自動運転や電気自動車向けのモーター制御の技術などに強みがあるということで、日本電産としては自社のモーターやレーダーの技術と組み合わせることで、自動車関連の事業を強化するねらいです。
16日に都内で記者会見した日本電産の永守重信会長は「電気自動車は長い目で見て、中国が大変、大きな市場になる。今回の買収で、部品単体の販売ではなく、部品どうしを組み合わせる『モジュール化』をさらに進められるようになり、大きなシナジーを生むことができる」と期待を示しました。
-- NHK NEWS WEB