中国のことし1月から先月までのGDP=国内総生産は去年の同じ時期に比べて6.4%のプラスで、伸び率は前の3か月と同じでした。アメリカとの貿易摩擦などの影響で、GDPの伸び率は3四半期連続で前の3か月を下回ってきましたが今回、1年ぶりに下げ止まりました。
中国の国家統計局の発表によりますと、ことし1月から先月までのGDPの伸び率は去年の同じ時期に比べて6.4%のプラスで前の3か月と同じでした。
GDPの伸び率は、去年の同じ時期に6.8%のプラスとなったあと、3四半期連続で下がりましたが今回、1年ぶりに下げ止まりました。
アメリカとの貿易摩擦や世界経済の減速の影響で輸出が低迷しているほか、去年の同じ時期に10%程度あった消費の伸びも、8%台に鈍りました。新車の販売台数の大きな落ち込みが響きました。
一方で政府の景気対策の効果でインフラ建設などの投資が6.3%増えて、GDPの伸びを支えました。
アメリカとの間で貿易問題をめぐる交渉が続くなか、中国政府は今月から企業向けの大幅な減税も始め、景気を下支えする姿勢を鮮明にしています。
-- NHK NEWS WEB