シャープを傘下に置く台湾の大手電子機器メーカー、ホンハイ精密工業の郭台銘会長が来年の台湾の総統選挙に最大野党 国民党から立候補する意向を表明しました。
ホンハイ精密工業の郭台銘会長は17日、野党 国民党の本部を訪れて「若い人が希望を持てる環境をつくらなければならない」などと述べ、来年1月の総統選挙に立候補する意向を表明しました。
国民党ではこれまでに朱立倫元党主席や王金平前立法院長なども立候補の意向を示していて、今後、郭会長も交えて党内の予備選挙が行われる見通しです。
ホンハイ精密工業を創業した郭会長は、中国に多数の工場を建設してアメリカのIT企業「アップル」のiPhoneの生産を請け負うなど、会社を世界最大の電子機器の受託メーカーに育てました。
2016年には日本の電機メーカー、シャープの買収を決め、トランプ政権の発足後はアメリカへの多額の投資計画を明らかにしています。
郭会長は経営に関する日常業務を若い世代に譲り渡したいという意向も示し、経営者として知名度の高い郭会長の決断が、グループの今後の事業や台湾の総統選挙の行方にどう影響するのか関心を集めています。
-- NHK NEWS WEB