貿易摩擦の解消を目指して交渉を続けているアメリカと中国が、最終的な合意に向けた首脳会談を早ければ来月にも開催することを目指して、今月下旬に閣僚級の協議を再開する方向で調整を進めているとアメリカのメディアが伝えました。
米中の貿易交渉をめぐり、アメリカの有力紙、ウォール・ストリート・ジャーナルは17日、米中両国は来月下旬か6月上旬に最終的な合意に向けた首脳会談を開催することを目指して、閣僚級の交渉を再開する方向で調整を進めていると伝えました。
具体的には、今月29日の週にアメリカのライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が北京を訪れ、その翌週の来月6日の週には、中国の劉鶴副首相がワシントンを訪れるとしています。
また米中首脳会談についてアメリカのCNBCテレビは、来月下旬に予定されているトランプ大統領の訪日に合わせてアジアで行う案も選択肢の一つとして上がっていると伝えました。
ただ交渉では、アメリカ側が最終的に合意したあと中国からの輸入品に対して高い関税を課す制裁措置を解除するかどうかや、中国の国有企業に対する補助金などの優遇措置の見直しなどをめぐり、双方の隔たりが残っているとみられ、合意に達するか予断を許さない状況が続いています。
-- NHK NEWS WEB