中国で運転中の原子力発電所の数は、ことし1月時点で44基となり、世界3位となりました。一部の先進国で原発に依存する割合を引き下げる動きがある一方、中国での開発は加速していて、世界の原発建設の勢力図に変化が見られています。
原発関連のメーカーなどでつくる団体、「日本原子力産業協会」のまとめによりますと、ことし1月時点の中国での運転中の原発は前の年より7基増えて44基となりました。
これは、98基のアメリカ、58基のフランスに次いで世界3位となります。中国は電力需要の増加や大気汚染に対応するため、原発を増やしていて、このほかに、建設中や計画中の原発が38基あるということです。
日本の原発の数は38基で、現在、再稼働している原発は9基となっています。
原発の建設計画を巡っては、福島での事故のあと安全性への懸念や事故に備える費用の上昇などで世界的に見直しの動きが出ています。
先進国では、ドイツが脱原発にかじを切ったほか、原子力大国と言われるフランスも、原発に依存する割合を引き下げる方針を示しています。
一方、中国での原発の開発は加速していて、世界の原発建設の勢力図に変化が見られています。
-- NHK NEWS WEB