新潟のアイドルグループ「NGT48」をめぐる騒動に収束の見通しが立たない中、21日、新潟市でグループの公演が開かれ、およそ3か月ぶりに出演したメンバーの山口真帆さんが、来月グループを卒業する考えを明らかにしました。
「NGT48」をめぐっては、メンバーの山口真帆さんの自宅にファンが押しかけてトラブルになったことが、ことし1月に明らかになりました。
山口さんは21日、およそ3か月ぶりにNGT48の公演に出演し、メンバーとともにおよそ2時間にわたって歌や寸劇などのパフォーマンスを披露しました。
このあと山口さんはファンにあいさつし、「私、山口真帆はNGT48を卒業します。ここにはアイドルができる場所がなくなってしまいました。私には人の命より大切なものが何かわかりません。今の私にNGT48のためにできることは卒業しかありません。ファンの方には申し訳なく思っています」などと述べ、来月18日の公演を最後にグループを卒業する考えを明らかにしました。
山口さんは、自宅にファンが押しかけたトラブルをめぐり、運営会社の「AKS」が納得のいく十分な対策をとらなかったと訴えたほか、先月、「AKS」が第三者委員会の調査結果について会見を開いて説明した際にも、ツイッターで対応を批判していました。
「AKS」は、NGT48の正規メンバーによる2つのチーム制をやめ、1つのチームに再編して再スタートを切るとしています。
21日の公演で早川麻依子劇場支配人は、これまでの運営会社の対応を改めて謝罪したうえで「いまはNGT48としてやらなければいけないことがたくさんあり、たくさんの時間が必要だと思っている。今回チーム制度を取りやめ、新たなスタートを切る1歩を踏み出したい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB