日本を拠点に中国に詐欺の電話をかけていたとみられる台湾のグループが逮捕された事件で、新たに山梨県甲州市の会社の事務所が拠点に使われていたことがわかり、警視庁が捜索に入りました。
先月、千葉県東金市や甲府市の住宅で、業務として電話をかけるオペレーターをするなど、在留資格以外の活動をしていたとして、台湾の男女10人が逮捕され、警視庁は日本の空き家などを拠点に、中国に詐欺の電話をかけていたとみて調べています。
これまでの調べで、男らの一部は「詐欺組織のアジトでかけ子をしていた」と供述し、住宅からは中国語で書かれたマニュアルや名簿、携帯電話などが押収されていますが、新たに山梨県甲州市の中古車販売会社の事務所が拠点に使われていたことがわかり、22日午前11時半ごろ、警視庁の捜査員が捜索に入りました。
拠点に使われたとみられる甲府市の住宅もこの会社の名義で「社宅に使う」という名目で契約されていて、台湾出身の40代の社長は先月から台湾に帰っているいうことです。
警視庁は、台湾のグループが拠点を取得した経緯などについて、社長が事情を知っているとみて調べています。
-- NHK NEWS WEB