学生の就職活動=就活をめぐって経団連と大学側は、新卒の一括採用に加え、通年での採用も含めた多様な形態に移行することなどを盛り込んだ中間報告を取りまとめました。
中間報告の内容は22日に開かれた経団連と大学側の協議会で合意しました。
それによりますと、グローバル化が進んだ現代では、終身雇用を前提に一つの会社で働き続ける形ではなく、専門性や技能を重視しいろいろな職場で働く「ジョブ型」と言われる形に変わっていくべきだとしています。
そのため、企業の採用活動は、これまでの新卒の一括採用に加えて、通年採用も含めた多様な形態に移行するべきだとしています。
また大学教育については、グローバル化とデジタル化が進む時代に論理的な思考力と判断力を持つ人材を育てることの必要性を指摘しています。
そして今後、7つの作業部会を設け、多様な採用形態にスムーズに移行する方法や人材教育のための大学のプログラムを産学共同で開発することなどを検討していくとしています。
経団連の中西会長は協議会のあと「採用にあたって多様性は非常に重要であって、いろんな意味での働き方を一緒に検討していきたい」と述べました。
全国の大学で作る「就職問題懇談会」の山口宏樹座長は「大学側としては採用が長期化や早期化し学生の学習に影響しないか考える姿勢は変わらない。日本全体にとっていちばんいい形を探していく」と述べました。
-- NHK NEWS WEB