富山市の小中学校で産休や育休などを取得する教員の代わりの臨時講師を確保できずに30人近い教員が不足し、小学校の中には今月の始業式でも学級担任が決まらない学校が出ていたことが分かりました。
富山市では、小中学校の教員が産休や育休などを取得して長期の休みを取る場合、代わりに教員の免許を持つ臨時講師を配置しています。
ところが、富山市では教員の休職が相次いだ一方、臨時講師が足りず、9つの小学校で13人、10の中学校で14人の合わせて27人の教員が不足しているということです。
この中では、今月の始業式を迎えても学級担任が決まらず、教務主任が兼務するなどしている小学校もあるということです。
富山市教育委員会学校教育課の大久保秀俊課長は「急病などで一時的に教員が不足することはあるが、これだけの数は例がない。教員の負担も増えているので県は配置を急いでほしい」と話しています。
富山県教育委員会によりますと、臨時講師の不足は民間企業に人材が流れていることなどが背景にあり、教員のOBなどに打診するなどして確保を進めているということです。
県教育委員会教職員課の坂林根則課長は「若い教員が増え、産休や育休は年々増加傾向にあり、必要な臨時講師が増えている。できるかぎり配置を急ぎたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB