トヨタ自動車は電気自動車などが急速に普及する中国で、燃料電池車の普及をめざし、中核部品を商用車メーカーなどに供給することで合意しました。トヨタが燃料電池に関する提携をするのは、中国ではこれが初めてです。
発表によりますと、トヨタ自動車は中国でバスやトラックなどを製造する大手商用車メーカー、フォトン自動車や燃料電池などを開発する中国のベンチャー企業、北京シノハイテクとの間で、燃料電池に関する提携で合意したということです。
具体的にはフォトン自動車が生産・販売する燃料電池バスが、北京シノハイテクの燃料電池のシステムを採用し、システムの中核部品をトヨタが供給するということです。
トヨタは燃料電池車の普及に向けて、2015年から燃料電池に関連する特許を無償で公開し、各国のメーカーと協力していますが、中国での提携は今回が初めてです。
中国は世界最大の自動車市場に成長する一方、深刻な大気汚染への対策が急務となっていて、電気自動車などの普及に国を挙げて取り組んでいます。
トヨタとしてはさらに提携を拡大して、中国市場で燃料電池車を普及させていきたい考えです。
-- NHK NEWS WEB