大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」のオフィシャルホテルなどの土地の売買の仲介で得た7億5000万円余りの所得を隠したとして、東京の不動産会社と社長が、法人税法違反の疑いで東京国税局から告発されました。
告発されたのは、東京 港区の不動産会社、本多保乃香事務所と、本多昭社長(59)です。
関係者によりますと、この会社は、大阪 此花区の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」の近くで建設中のオフィシャルホテルの用地など、およそ3.1ヘクタールの土地の売買を仲介し多額の利益を得ましたが、手数料の一部を小切手で受け取ったり、FX取り引きで会社に損失が出たように装ったりして、所得を少なく見せかけた疑いがあるということです。
東京国税局は、会社と社長がおととしまでの2年間に7億5000万円余りの所得を隠し、およそ1億8400万円を脱税したとして、法人税法違反などの疑いで東京地方検察庁に告発しました。
本多社長は、不正に得た金を国債の購入費や遊興費などに充てていたということです。
本多社長は当時、この土地の売買に関わった大手不動産会社「日鉄興和不動産」の幹部社員で、社内規定に違反し、副業で不動産会社を経営していたとして処分され、ことし1月に依願退職しています。
-- NHK NEWS WEB