福島第一原子力発電所に残る、大型の燃料デブリの取り出しのために開発が進められているロボットの試作機が24日、公開されました。
福島第一原発の1号機から3号機では溶け落ちた核燃料が構造物と混ざり合った「燃料デブリ」の、ロボットなどによる調査が行われています。
24日は、大型のデブリの取り出しのために開発が進められているロボットの試作機が神戸市にあるメーカーの工場で公開されました。
ロボットは、6か所が関節のように曲がり、17メートルまで伸ばすことができるレールの上を移動して、大型のデブリを取り出す仕組みです。
最大2トンのデブリまで持ち上げることができるということで、24日は、デブリがある場所に見立てた箱や的に、アームの先端を正確に近づける実演が行われました。
国と東京電力は、再来年から小さなデブリの取り出しを始めることを目指していて、公開されたロボットは、その後の大型のデブリの取り出しに向けて開発されています。
三菱重工業原子力事業部の河西賢一主席技師は、「このロボットで得られた成果を生かして、福島第一原発の廃炉に貢献していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB