27日からの10連休の前後に株式市場の値動きが通常よりも荒くなる可能性があることから、東京証券取引所は25日から、売買を監視する体制を強化しています。
27日から来月6日までの10連休の間、東京株式市場は取り引きが行われず、東証によりますと、これまでで最も長い休みになるということです。
連休前後は、リスクを避けるためにあらかじめ株式を売る動きが増えたり、休み中の海外市場の動向を受けて、連休明けの値動きが激しくなったりする可能性が指摘されています。
このため東証は、25日から、売買を監視する担当者を通常のほぼ2倍にあたる15人に増やし、荒い値動きに乗じて不正な取り引きが行われていないかや、誤った注文が出ていないかなどを監視しています。
監視体制の強化は来月8日まで続けられるほか、連休中は、東証と証券会社のシステムが通常どおり接続できるかを確認するテストを合わせて3回、行うということです。
東京証券取引所の長谷川高顕株式部長は「取引所として万全の体制を整えているので投資家の皆さんにも安心して取り引きしてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB