外国人材の受け入れを拡大する新たな制度で、在留資格を取得するための試験が、外食の分野で初めて実施されました。この試験には応募が殺到し、受験できなかった人が多くいることから、農林水産省は今後、追加の試験を行うことにしています。
在留資格を取得するための試験は、介護と宿泊業に続いて、25日は外食の分野で初めて行われ、東京と大阪の会場で合わせて190人余りが受験しました。
試験は、日本語で野菜や魚などの調理方法や接客のマナーなど外食に関する知識を問うもので、マークシートに回答する方式で行われました。
外食産業では留学生を中心にすでに14万人余りが働いていますが、国は新たな在留資格で今後5年間で最大5万3000人の受け入れを見込んでいます。
東京の会場で試験を終えたベトナム出身の男性は「日本語学校を卒業したあとも日本で働きたいと思い、受験した。合格すれば会社が採用してくれると言っているので、合格したい」と話していました。
外食の分野の試験は受け付けを開始した日に定員に達し、企業などから不満の声が上がりました。
このため、農林水産省は26日も試験を実施するほか、6月下旬にも全国7つの都市で試験を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB