アメリカ、ホワイトハウスのクドロー国家経済会議委員長は、先週から始まった日本との貿易協定の締結に向けた交渉について、「協議は全速力で行われている。安倍総理大臣は極めて協力的だ」と述べ、日本の農産物の市場開放など交渉の進展に期待感を示しました。
日米の貿易交渉は、先週、ワシントンで茂木経済再生担当大臣とライトハイザー通商代表による初会合が開かれ、交渉がスタートしました。
これについてホワイトハウスのクドロー国家経済会議委員長は24日、記者団に対して、「協議は全速力で行われている。アメリカはぜひ日本との貿易協定を締結したい。安倍総理大臣は極めて協力的だ」と述べ、日本の農産物の市場開放など交渉の進展に期待感を示しました。
そのうえでクドロー委員長は、「日本企業はアメリカの自動車産業に多額の投資をしてきた」と述べ、日本企業がアメリカで生産を増やす動きを評価する考えを示しました。今月26日にはワシントンで安倍総理大臣とトランプ大統領による首脳会談が行われることになっていて、今後の貿易交渉の進め方などについて意見を交わすものとみられます。
会談では、日本に対する貿易赤字の削減を目指すトランプ大統領が、問題視している自動車の貿易などをめぐって、厳しい要求をしてくるかどうか注目されます。
-- NHK NEWS WEB