家具販売大手「大塚家具」の大塚久美子社長は、かつて経営権を巡って激しく対立した、創業者で父親の勝久氏とおよそ4年ぶりに面会しました。
大塚家具の大塚久美子社長は26日、父親の勝久氏が大塚家具を離れた後に設立した「匠大塚」の新店舗を訪れ、勝久氏と面会しました。
大塚社長は、にこやかな表情で勝久氏とことばを交わし、お祝いのメッセージを添えた赤いバラの花束を手渡していました。
大塚社長と大塚家具創業者の勝久氏は、かつて会社の経営権を巡って激しく対立した経緯があり、面会するのはおよそ4年ぶりだということです。
大塚社長は勝久氏に対して、大塚家具を中心に新たに設立した業界団体の名誉会長への就任を要請したということです。
面会のあと、大塚久美子社長は「離れている時間は長かったが、きょう会ってみて、そうは感じなかった。縁の深さを感じている」と述べました。
親子で和解したのかという質問に対しては「もともと、けんかをしているという認識はありません」と答えました。
一方、勝久氏は「団体の名誉会長になるかどうかこれから考えたい。赤いバラは大好きで、本当にうれしかった。これで関係が変わらないわけはない」と述べました。
また、大塚家具の経営に助言するのかという質問に対しては「これからやるべきことは自分で分かっていると思う。お互いに業界を盛り上げて行きたい」と答えました。
-- NHK NEWS WEB