大手化粧品メーカーの「コーセー」は、外国人観光客の間で人気が高まっている化粧水などの生産を増やすため、会社として国内では42年ぶりとなる新工場を山梨県内に建設することを決めました。
コーセーは、2021年度中の稼働を目指し、山梨県南アルプス市に新たな工場を建設すると発表しました。
投資額は150億円から250億円を見込み、化粧水やシャンプーなど年間1億個を生産する計画で、稼働すれば国内での生産能力が倍になるとしています。
コーセーが国内に工場を新設するのは42年ぶりだということで、中国人観光客を中心としたインバウンド向けの販売や、海外での販売が急速に伸びていることに対応するとしています。
コーセーの望月愼一経理部長は「丁寧かつ最先端の物作りは国内でしかできない。“日本発”のブランドを強化していく」と話しています。
化粧品メーカーでは、「資生堂」も福岡県に工場を新設する計画で、“日本製”をアピールすることで外国人向けの需要の拡大に対応しようという動きが広がっています。
-- NHK NEWS WEB