フランスのルノーが日産自動車に要求している経営統合について、ルノーは両社を傘下に置く持ち株会社を設立し、役員はルノーと日産が同じ人数を指名することなどを計画していると、フランスのメディアなどが伝えました。
ルノーは今月中旬、日産に対する友好的な態度を一変させ、両社の経営統合を要求したことが明らかになっています。
これについてフランスの経済紙レゼコーなどは26日、ルノーが、日産とともに持ち株会社を設立し、その傘下に両社を置く形を計画していると報じました。
また、持ち株会社の役員は日産とルノーが同じ人数を指名し、その本社は日本とフランス以外の第3国に置く計画で、ルノーが対等な関係を求める日産に配慮し譲歩した内容だという見方を伝えています。
自動運転などの開発競争が激しくなる中、ルノーは日産との関係を一段と強めることが欠かせないという認識を示していて、26日に決算に合わせて会見した幹部は、「われわれが求めているのは日産との企業連合を後戻りできないようにすることだ」と改めて述べています。
ただ、日産の社内には、ルノーが経営統合を要求してきたことに反発する意見が出ていて、両社の提携関係の行方は不透明になっています。
-- NHK NEWS WEB