連合のメーデー中央大会が都内で開かれ、「真に働く者のための働き方改革を確実に遂行していかなければならない」などとするメーデー宣言を採択しました。
東京・渋谷区の代々木公園で開かれた連合のメーデー中央大会には、主催者の発表でおよそ3万7000人が参加しました。
この中で、連合の神津里季生会長は「今回は90回目の節目で、大正に始まり、昭和、平成、そして令和の時代につないでいく記念すべきメーデーです。長時間労働を是正して過労死・過労自殺を根絶し、すべての仲間がいきいきと働くことができる世の中にしていかなければなりせん」と訴えました。
そして、大会では、今月、働き方改革関連法が施行され、時間外労働の上限規制などが設けられたことを踏まえて、「誰もが健やかに安心して働き続けられるよう、36協定の順守など真に働く者のための働き方改革を確実に遂行していかなければならない」などとするメーデー宣言を採択しました。
大会に参加した60代の男性は「まもなく平成は終わりますが、長時間労働の是正や労働環境の改善に取り組んできた30年でした。積み残した課題を解決できるよう、今後も取り組みたい」と話していました。
また、30代の男性は「介護の現場は人手不足で、長時間労働も課題です。会社側と話し合って魅力のある職場づくりに努めていることをアピールしたいです」と話していました。
来月1日には、全労連や全労協によるメーデーの中央大会が開かれます。
-- NHK NEWS WEB