今回の大型連休中、留守となった住宅を狙った空き巣が増えるおそれがあるとして、各地の警察や警備会社は戸締まりを徹底するとともに、SNSへの書き込みをもとに留守を狙う事件も起きていることから、SNSでの発信にも注意してほしいと呼びかけています。
警察庁によりますと、住宅を狙った侵入盗は去年1年間に、およそ3万1000件発生しています。
各地の警察や警備会社によりますと、休みの期間が長い今回の大型連休では、旅行などで留守となった住宅を狙う空き巣が増えるおそれがあるとして、注意を呼びかけるチラシを配布したり、ホームページに注意事項を掲載したりしています。
侵入盗はガラスを破って侵入したり、無施錠の住宅を狙うケースが多く、特に戸建て住宅での被害が目立つということです。
警察や警備会社によりますと、被害を防ぐためには戸締まりを徹底するほか、留守であることを悟られない対策が大切で、不在期間中の新聞や郵便などの配達を一時的に止めることや、固定電話に電話をかけて留守かどうかを確かめる手口があることから電話を携帯電話に転送する設定をしてほしいということです。
また最近は、SNSへの書き込みをもとに行動を確認し、留守になった住宅に盗みに入る事件が全国で発生しています。
このため家を離れていることを安易にSNSで発信せず、帰宅後に投稿するなど、発信のしかたに注意するよう呼びかけています。
警備会社ALSOKのセキュリティ・コンサルタント清水孝哉さんは「大型連休中は留守であることが分かりやすい時期なので、泥棒にとっては稼ぎ時です。空き巣に入られやすい家だと思われないように注意してほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB