28日午前、長野県の北アルプスの2つの山で、登山をしていた人が倒れているのが相次いで見つかり、合わせて2人が死亡しました。警察はいずれも遭難したとみて詳しい状況を調べています。
28日午前5時すぎ、北アルプスの槍ヶ岳の槍沢の標高およそ2800メートル付近にある山小屋の近くで倒れている人がいると、通りかかった登山者が警察に通報しました。
警察によりますと、倒れていたのは横浜市都筑区の会社員、池本和人さん(55)で、警察のヘリコプターでおよそ4時間後に救助されましたが、すでに意識はなく、その後、死亡が確認されました。
また、北アルプスの唐松岳では、28日午前8時半ごろ、八方尾根の標高およそ2500メートル付近で男性が倒れているのを通りかかった登山者が見つけ、近くの山小屋を通じて警察に通報しました。
警察がヘリコプターを出して男性を救助しましたが、その後、死亡が確認されたということです。
警察はいずれも遭難したとみて詳しい状況を調べるとともに、北アルプスでは大型連休中に多くの登山者が山に入るとみられることから、積雪や天候の状況を確認し安全を確保して行動するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB