地震で大きな被害を受けた熊本の復興を後押ししようと、熊本県産のひのきをタイの住宅向けに売り込もうというプロジェクトが始まりました。
このプロジェクトは、タイで宅地の開発を手がける日本とタイの合弁企業が熊本県と提携して進めているもので、バンコク郊外で分譲する住宅の資材として熊本県産のひのきを使ってもらおうという計画です。
28日は、木目が美しい熊本県産のひのきを内装の一部に使った共有施設とモデルハウスが完成し、熊本県の小野泰輔副知事など関係者が出席して記念のセレモニーが開かれました。
熊本県の人気キャラクター「くまモン」も日本から駆けつけて、踊りを披露したり、地元産のひのきをPRしたりしました。
宅地の開発を担う合弁企業は、3年前の地震で大きな被害を受けた熊本の復興を後押ししたいとしていて、今後、熊本県と協力してタイの内装業者などに広く紹介していきたいとしています。
熊本県の小野泰輔副知事は「これが第一歩だと思っている。タイに限らずアジア、できれば世界に日本の木材や、長年培った伝統の技術を輸出していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB