元号が平成から令和に変わった5月1日はメーデーで、各地で労働組合の集会が開かれ、元号が変わっても貧困や格差を無くし、雇用を安定させるよう訴えていくことを確認しました。
このうち東京・渋谷区の代々木公園で開かれた全労連の中央メーデーには、主催者の発表でおよそ2万8000人が参加しました。
全労連の小田川義和議長は「元号が変わっても富の偏在や賃金の低下が解消することはない。労働者はどの時代にも人間らしく働ける社会や貧困の恐怖のない未来を目指して闘い続ける存在であることを確認しよう」と訴えました。
このあと集会では、「貧困や格差、ハラスメントが深刻になっている」として、8時間働いて普通に暮らせる賃金や働くルールの確立を目指すことなどを盛り込んだメーデー宣言を採択しました。
出版社で営業を担当しているという40歳の男性は、「平成は長時間労働が厳しく、大変な時代だった。新しい時代は働きやすく、平和な時代であってほしい」と話していました。
労働組合の役員を務めているという58歳の男性は、「企業の思うがままに首を切られるなど、悲惨な相談が労働組合に寄せられている。働き方をこれからの時代で変えてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB