次世代の通信規格「5G」の整備でイギリス政府が中国の通信機器大手ファーウェイの参入を認めることになったと先月、一部のメディアが報じました。メイ首相は、ウィリアムソン国防相が政府の会議の内容を漏らしたとして更迭しました。
先月、イギリスの一部のメディアは、5Gの通信網の整備で、イギリス政府が中国のファーウェイ製品を、重要分野を除いた限られた部分で受け入れる方針だと報じました。
イギリス政府は、国家安全保障会議で協議した内容が漏れたとみて調査を進め、メイ首相は1日、情報漏えいにウィリアムソン国防相が関わった証拠が得られたとして更迭しました。
メイ首相は、「もはや国防相として全面的に信頼することはできないという結論に達した」と指摘しています。
ウィリアムソン国防相は、情報漏えいに関わったことを強く否定しています。
5Gの整備をめぐってアメリカは、中国企業には安全保障上の懸念があるとして、イギリスなどの同盟国や友好国にファーウェイなどの製品を排除するよう求めていました。
EU=ヨーロッパ連合からの離脱をめぐって政治の混乱が続くさなかに、閣僚が情報漏えいで解任される事態が重なり、メイ首相の統率力も問われているという見方も出ています。
-- NHK NEWS WEB