アメリカのトランプ政権が、イラン産原油の全面的な禁輸に向けて制裁を強化するのを前に、イランで石油業界の国際見本市が始まり、企業からは先行きを懸念する声が聞かれました。
イランの首都テヘランで、中東で最大規模となる石油業界の国際見本市が1日から始まり、去年より30%ほど少ない1000社余りのエネルギー関連企業が出展しました。
イランに対して、アメリカのトランプ政権はすでにエネルギー業界などを制裁の対象にしているのに加え、2日からは、イラン産原油の禁輸に向けた制裁で日本などに認めていた適用除外の措置を打ち切り、制裁を強化することにしていて、多くの外国企業などが出展を見送りました。
参加したドイツの企業は「制裁の強化でどのような影響があるか分からないが、われわれは備えることしかできない」と述べて、先行きに懸念を示していました。
-- NHK NEWS WEB