健康志向の人などを中心に、肉を一切使わず、野菜などで作った代替肉が関心を集めているアメリカで、代替肉を開発している新興の食品メーカーがニューヨークのナスダックに上場しました。
アメリカの新興市場のナスダックに上場したのは、代替肉を開発しているカリフォルニア州の食品メーカー「ビヨンド・ミート」で、株価は2日、売り出し価格の2.6倍まで急上昇して初めての取り引きを終えました。
10年前に創業したこの会社は、マイクロソフトの創業者のビル・ゲイツ氏や、俳優のレオナルド・ディカプリオ氏らが上場前に出資したことで知られています。
この会社が開発したハンバーガーのパテは、豆のたんぱく質の成分などすべて植物から作られ、脂身もココナッツオイルなどで再現されていて、アメリカの大手ハンバーガーチェーンや大手スーパーの食肉売り場で販売されています。
アメリカでは、菜食主義者に限らず、健康志向の人たち、それに動物や環境の保護を重視する人たちの間で植物由来の代替肉に関心が集まり、多くの企業が開発を進めていて、「ビヨンド・ミート」は上場で得た資金を生産設備の拡充や研究開発などに充て、ライバル会社との差別化を図る方針です。
-- NHK NEWS WEB