2日のニューヨーク株式市場は、市場の一部にあった利下げへの期待が後退したことから、当面の利益を確保しようと売り注文が膨らみ、ダウ平均株価は2日続けて値下がりしました。
今週のニューヨーク株式市場は、好調な企業決算に支えられ、新興市場のナスダックの総合指数が連日最高値を更新するなど、値上がり基調で推移していました。
さらにトランプ大統領が今週に入ってからも再三、利下げを求め、市場の一部では利下げへの期待が高まっていましたが、金融当局トップのFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長が1日、「利下げする強い根拠がない」などと発言し、市場の期待は一気に後退しました。
このため2日のニューヨーク株式市場は、値上がりした株を売って当面の利益を確保しようという動きが強まり、ダウ平均株価の終値は前日に比べて122ドル35セント安い、2万6307ドル79セントと、前日とあわせると300ドル近い値下がりとなりました。
市場関係者は「企業の決算発表もピークを越えつつあるが、市場では『予想以上に好調だ』という受け止めが大勢だ。一方で、年初以降、かなり早いペースで株価が値上がりしているため、売られやすい状況でもある」と話しています。
-- NHK NEWS WEB