駐車場の利用が集中する観光地やイベント会場の周辺で商業施設などの駐車場を一時的に貸し出すシェアリング事業が拡大しています。
ベンチャー企業の「akippa」は5年前から駐車場のシェアリング事業に参入しました。
これは商業施設や住宅の空いている駐車場を登録してもらい一時的に貸し出すという事業で、この企業には登録された駐車場が全国で2万7000か所あります。事前に予約できることもあって、会員数はこの1年で倍増し、120万人に達したということです。
akippa広報グループの石川絢子マネージャーは「空いているスペースを有効活用したいオーナーと、止めたい場所に止められる利用者の共感を得ていると考えている。今後も駐車場を増やし、ユーザーの利便性を高めていきたい」と話しています。
駐車場大手の「タイムズ24」も3年前にシェアリングに参入し1万4000か所の駐車場の登録があるほか、通信大手のNTTドコモやソフトバンクといった異業種からの参入も相次いでいます。
市場調査会社の富士経済によりますと、去年は35億円だったと見込まれる駐車場シェアリングの市場規模は、2020年には4倍近い136億円への拡大が予測されるとしています。
-- NHK NEWS WEB