近年、水質の改善が進んでいる大阪湾で、実験的に養殖されいるおよそ200キロのカキが29日に地元の祭りで無料でふるまわれました。
古くから豊かな漁場として知られる大阪湾は、人口増加や開発に伴って水質が悪化しましたが、近年は改善が進んできています。
これを受けて大阪湾に面する貝塚市の港では、企業や大学、それに地元の漁協などが連携してカキを養殖する実験が2年前から行われていて、貝塚市の隣の岸和田市の港の祭りで、実験で養殖されたおよそ200キログラムのカキが無料でふるまわれました。
会場には遠方からも親子連れなどが訪れ殻がおよそ20センチに育ったカキを使ったみそ汁や蒸しガキを堪能していました。
近くに住む40代の女性は「大阪湾でカキが育つとは知りませんでした。身がぷりっとしていておいしいです」と話していました。
養殖の実験を行っている大阪市立大学の矢持進名誉教授は「大阪湾には栄養が豊富にあるのでおいしいカキが育つ。実験を通して地域の活性化にもつなげていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB