4日朝、長野と岐阜の県境にある北アルプスの山の斜面で、登山に訪れていた女性が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
4日午前5時前、長野と岐阜の県境の北アルプスにある標高およそ2750メートルの樅沢岳の山頂付近で、テントに泊まっていた登山者の男性から「同行者の女性の姿が見えず、近くにスリップしたような跡がある」と警察に通報がありました。
警察がヘリコプターで周辺を捜索したところ、山頂から長野県側に数百メートル下った斜面で、女性が意識不明の状態で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
死亡したのは、東京 杉並区の会社員小川公代さん(46)で、警察は誤って滑落したものとみて調べています。
4日は、北アルプスの槍ヶ岳でも山形市の33歳の公務員の女性が、標高およそ2800メートル付近から滑落し、警察のヘリコプターに救助されました。女性は、足の骨を折る大けがをしましたが、命に別状はないということです。
長野県の北アルプスでは、先月28日にも登山者2人が亡くなるなど、遭難が相次いでいて、警察は、天候の状況を確認するなど、安全を確保したうえで行動するよう呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB